鍵盤のタッチと音色を直す
20年ご使用なら一度調整でずいぶん弾きやすくなります
長年調律をしている方でも鍵盤が 水平ですか?両端に比べて中央 辺りが下がっていませんか?1mm 下がっていますとタッチが最悪です 長い間弾いていて気が付かないだ け!両端はあまり弾かないから鍵 盤の下にあるフェルトが減ってい ないのですが、中央辺りは良く弾く ので減ります、1mm下がると指の 運動がハンマーに伝わる結果が大 きく差が出ます、アクション図の通り 力点・支点・作用点がタッチに影響 するので、まずは鍵盤を水平にする 均しと深さを揃える足掻き作業をします。
- 黒鍵も白鍵ピッタリ水平に
- 鍵盤の高さを揃えるには支点の高さをまずは
- 支点のフェルトを外して
- 色んな厚さのパンチング紙を入れ調整
- 鍵盤の深さを揃えます
- 色んな厚さのパンチング紙を入れ調整
- 黒鍵は働きの距離で深さを揃えます
ハンマーの力の抜ける位置(レットオフ)調整
鍵盤が下がるとハンマーが弦に当たりますが、当たる手前で力が抜けないと音になりませんしシャフトが折れてしまします、力の抜ける位置は弦から2mmが理想でタッチや音色に 影響します、長く使用したピアノは前で説明しました鍵盤の均し足掻きがずれ音がダブったり、指先の感情表現が鍵盤に伝わりません、5mm以上離れているピアノもよく見ます、消音ユニットを付ける場合最悪10mm離れて取付けられているピアノも見受けます、鍵盤の水平と深さを合わせて初めてこのレットオフ調整が正確に調整できます。
グランドピアノの場合
グランド場合アクションを外さないと鍵盤を外せません、そのアクションの重さの代わりに鍵盤一本一本に鉛の錘を付けてからアップライトと同じ様に鍵盤の水平と深さを調整します
- アクションを外して鍵盤のバランスホールを調整
- バランスピンとフロントピンもついでに磨く
- 埃も取り去り動きもスッキリさせる
- アクションの重さの代わりに鉛で加重させる
- 内部に納め鍵盤の水平から調整
- 鍵盤を抜いて
- パンチングペーパーを入れる
- パンチングフェルトを戻して
- 鍵盤を戻す
- 全ての鍵盤のバランス高さ動きを調整
- 深さも全て調整